ワシントンのブレアハウス前で、あいさつを交わすジョージ・ブッシュ元大統領とトランプ大統領、2018年12月撮影(Chip Somodevilla/Getty Images)

ブッシュ元大統領、トランプ氏に「再集計や訴訟権利がある」

​米大統領選の不正疑惑をめぐり、11月8日、共和党のジョージ・W・ブッシュ元大統領は、ドナルド・トランプ大統領には、再集計の請求権および訴訟追行権といった適切な権利があると述べた。

​「米国民は、今回の選挙が基本的に公正なものであり、その誠実さが守られてこそ、明確な結果に確信を持つことができる」とブッシュ氏は声明に書いた。

ブッシュ氏は民主党バイデン氏を「次期大統領」 、カマラ・ハリス氏を「次期副大統領」と呼んだ。

トランプ氏について「7000万人以上のアメリカ人の票を獲得した。これは驚くべき政治的偉業である。彼らは演説を重ねてきた。その声は今後もあらゆるレベルの行政に反映され続けるだろう」と述べた。

​ミット・ロムニー上院議員 (ユタ州選出、共和党) は8日、NBCの政治番組「ミート・ザ・プレス」に出演し、トランプ氏は再集計を要求し、法的な問題を提起する権利があると語った。

​「私たちはここで1万票、場合によってはそれ以下の票の差について話している」​「再集計は結果を変える可能性がある。不正行為を調べ、法廷で追及したいと思っている。しかし結果が変わらないなら、トランプ氏は必然的に結果を受け入れるだろう」

​トランプ陣営がペンシルベニア州、ネバダ州、ジョージア州を含むいくつかの接戦地域で法廷闘争を始めている。​その差は数千票差の州もある。

敗北を認めていないトランプ氏は、長期にわたる法廷闘争を示唆している。僅差の地域は、選挙人が最終投票する。

​共和党の中には、トランプ氏は敗北を認めるべきではないと言う人もいる。

​上院司法委員会委員長のリンゼー・グラハム上院議員 (共和党) は、いくつかのメディアとバイデン陣営が勝利を宣言しても、トランプ氏は譲歩すべきではないと述べた。

​「バイデン氏が勝てば協力するが、まだトランプ氏は負けていない」とグラハム氏は8日にFOXニュースに語った。「譲歩しない大統領は激しく戦うだろう」

​共和党員のサウスダコタ州知事クリスティ・ノーム氏も同日、不正投票を主張するトランプ氏を強く擁護した。​ノーム氏はABCニュースに対し、「人々は法律文書に署名しており、不正があるならば違法行為だ」と語った。

(翻訳編集・佐渡道世)

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