2020年2月、独ミュンヘン・セキュリティ会議に出席した中国の王毅外相。(Johannes Simon/Getty Images)

王毅氏来日 懐柔策で中国包囲網切り崩し狙うか 専門家「中国側の言葉、受け入れるべきではない」

中国の王毅外相が11月24~25日まで訪日する。茂木外務大臣と外相会談を行うほか、25日は菅総理大臣とも会談する見通しだ。米中関係が悪化するなか、中国は訪日を通じて、米とその同盟国による「中国包囲網」を切り崩す思惑があるとみられる。専門家は、懐柔策を図る中国側の言葉を受け入れるべきではないと主張する。

菅政権は、中国への経済的依存と、尖閣諸島周辺における中国の威圧的な行動を含む安全保障上の懸念への対応のバランスを模索してきた。

菅首相はこれまで、厳しい対中発言を避けてきた。しかし、オーストラリアと準安全保障協定を結び、ベトナムやインドネシアへ初の海外訪問を行うなど、中国の影響力に対抗する動きを見せている。

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