【紀元曙光】2020年11月29日

(前稿より続く)宇宙から見れば、中国共産党が悪魔の首領というわけではない。
▼先述したように、宇宙には善神のほかに、悪事を司る邪神もいる。その邪神が上から長い糸を地上に垂らし、選んだ人間を操って悪事をさせる。その意味で中共は、悪魔の階層でいえば下っ端にすぎないのだが、ともかく地球上に現存する政権としては、世界の悪事の総元締めであることは間違いない。
▼歴史上に現出した人物として、邪神の手下だった主なものには、マルクス、レーニン、スターリン、毛沢東などがいる。それら大物の下には子飼いの連中もいた。ポルポトは酷かった。北朝鮮の親子三代は、今も人民を苦しめ続ける。チャウシェスクはその罪を問われて処刑された。いずれにせよ、20世紀を丸ごと犠牲にした壮大な「実験」であった共産主義世界革命は、1991年12月、今から29年前のソ連崩壊をもって終焉した。
▼ところが、ここに落とし穴があった。可視的な部分では、おおよそ終焉したが、共産邪霊が消えたわけではなかったからだ。いやらしいウイルスのように、共産邪霊が生息し続けた場所は中国である。
▼改革開放をうたい、資本主義自由経済の楽園のように装って外資を吸い続けた。97年の香港返還時には「50年あれば中国も民主化されるだろう」と誰もが思ったが、甘かった。
▼時間を少し戻す。75年前に、第二次世界大戦を最後まで戦った日本が降伏し、日本人にとっての戦争が終わった。その後、空襲後の焼け跡のように、それまでの体制が更地となった日本で、新しい国家を再建する男女同権の民主主義が始まった。(次稿に続く)