「ウォール街を通じて米に影響力」中国学者の発言が米でも注目

中国学者の翟東昇(てき とうしょう)氏が11月28日、中国上海の討論会で中国当局はウォール街の金融機関を通して、米政府をコントロールしてきたと発言した動画が、米国でも物議を醸した。米メディアが相次いで報道したほか、トランプ大統領や、有力弁護士のシドニー・パウエル氏も、SNS上で動画を転載した。

この動画について、米メディア「デーリー・コーラー(Daily Caller)」は12月8日付の記事で、中国当局はウォール街とワシントンDCの「友人」から構成した「核心勢力」を通して、バイデン氏に影響力を発揮していることは明らかだとの見方を示した。

翟東昇氏は中国指導部の顧問の1人だ。中国人民大学国際関係学院のウェブサイトに掲載されている翟氏のプロフィールによると、同氏は国家発展開発委員会、外交部、統一戦線部、中国共産党中央党校、共産党中央対外宣伝弁公室、軍事科学院などに助言を行っている。

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