ポンペオ氏は12月9日、ジョージア州のジョージア工科大学で「米国の学校における中国共産党」と題した特別講演を行なった(TAMI CHAPPELL/AFP via Getty Images)

ポンペオ氏、中国が米大学を買収と批判「北京から痛い目に遭う」

米ポンペオ国務長官は12月9日、中国共産党の浸透工作に直面する米教育界に向けて「米国が自ら教育しなければ、北京から痛い教訓を学ぶことになる」と警鐘を鳴らした。また、トランプ政権が示した対中強硬路線は、米政府だけでなく他の民主主義国家の長期的な政策の参照になると述べた。

ポンペオ氏は9日、ジョージア州のジョージア工科大学で「米国のキャンパスにおける中国共産党」と題した特別講演を行った。同氏はこのなかで、中国共産党による米国家安全保障と学術の自由への侵害に焦点を当て、大学は、この問題を直視して取り組むよう呼びかけた。

ポンペオ氏はこの演説の準備段階で起きたエピソードを紹介した。当初、多くの優れた技術者や科学者を輩出する名門校マサチューセッツ工科大学(MIT)での講演を希望していたという。しかし、MIT理事長のラファエル・ライフ(Rafael Reif)氏は、対中強硬路線を示してきたポンペオ氏の主張は中国系の学生や教授を不快にさせるかもしれないとほのめかし、講演を拒んだ。ポンペオ氏は「決してそうではない。私が発言して守ろうとしているのは、まさに彼らの自由である」と強調した。

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