沖縄県石垣市の尖閣諸島(JIJI PRESS/AFP/GettyImages)

中共、尖閣諸島の領有権主張強める 専門家「国内向けの政治材料」

岸信夫防衛相と魏鳳和中国共産党国防相が12月15日、テレビ会談を行い、沖縄県石垣市の尖閣諸島について意見を交わした。尖閣諸島をめぐる両国の論争は続いているが、中国共産党は周恩来首相まで、尖閣は日本に帰属するものとしていた。70年代から「台湾の付属島嶼」として領有権の主張を始めた。

岸防衛相にとって魏鳳和国防相との会談は、9月16日の就任後初めて。防衛省によると、岸氏は、尖閣諸島周辺の日本領海への中国公船の侵入をめぐり、緊迫した状況を引き起こしていることについて懸念を伝えた。

岸防衛相は、尖閣諸島について「歴史上も国際法上も、間違いなく我が国の領土であり、解決すべき主権問題は存在しない」と述べ、中国側に事態をエスカレートさせないよう自制を求めた。

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