ホワイトハウスの敷地内で屋外記者会見を開くロバート・オブライアン国家安全保障問題担当大統領補佐官(Drew Angerer/GettyImages)

米トランプ政権、インド太平洋戦略文書を機密解除 新政権に継承促す狙いか

米トランプ政権はこのほど、中国脅威への対抗策であるインド太平洋地域戦略の機密文書を解除した。専門家は、政権交代間際に機密の戦略文書が異例にも解かれたのは、このビジョンの継続を後押しし、同盟国や友好国と自由主義の連携の再確認を促す目的があるとみている。

1月5日に機密解除され、12日に公開されたインド太平洋戦略文書によれば、「インド太平洋地域で米国の戦略的優位性を維持し、既存の規範を破る中国の影響範囲が確立されるのを防止し、自由な経済秩序を促進する」ことを大きな目標としている。

米国の安全保障文書は30年以上機密になることが通常とされ、3年前にまとめられた同文書の解除はまれだ。ホワイトハウスのロバート・オブライアン(Robert C. O’Brien)安全保障問題担当大統領補佐官は声明を発表し、解除について「インド太平洋の同盟国やパートナー国に向けて、米国の戦略的関与に透明性を示す」ためと書いている。

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