中国学者、GDP目標設定の中止を提言
中国国内の学者はこのほど、国内総生産(GDP)成長率の目標設定が多くの弊害を生んだとして、目標設定をやめるべきだと主張した。昨年、中国の楼継偉元財政相も同目標の設定の撤廃を提案した。
中国シンクタンク、中国財富管理50人論壇(CWM50)が25日、SNS大手の微信(ウィーチャット)に投稿した文章によると、中国人民銀行(中央銀行)金融政策委員会の馬駿・委員はこのほど、同シンクタンクが開催したフォーラムで「GDP成長率目標の設定を永久に撤廃すべきだ」と述べたという。馬氏は、清華大学金融および発展研究センターの主任も務めている。
馬氏は、地方政府や投資機関が「GDPの数値を予測の指標として」使ってもよいが、「地方政府の役人が昇進する際の業績評価基準にしてはならない」と述べた。
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