【紀元曙光】2021年2月6日
「少数民族」とは片腹痛い。中共の身勝手な呼び名である。
▼漢族以外の民族を、中共は総じてこの用語で呼ぶ。呼ぶと同時に「おまえの居るところは中国共産党の統治下だ」という線引きまでしてしまう。外国がものを言っても「内政干渉するな」と居直るから始末に負えない。そもそもウイグル人、チベット人、モンゴル人などは数百万以上の人口を擁する民族である。「少数」ではないのだ。
▼ちなみに今年は2月12日の「春節」も中共の用語なので常用しなくてよい。それはともかく、ウイグルの人々が凄惨な目に遭っている。大紀元はもとより、英BBCも伝えているように、中国共産党は新疆ウイグル自治区(筆者注、本当の意味での民族自治はない)において、不当拘束したウイグル人を「再教育」するための施設に強制収容している。
▼「アウシュビッツが今もある」と言えば簡潔な説明にはなろう。ただ、その実態はもっと残酷かつ猟奇的で、毎夜ウイグルの娘さんたちが獣どもの餌食になっているのだ。狂気というしかない。大紀元の読者諸氏はすでにご承知と思うので、広く日本国民に申したいが、このような悪魔的体制の国家に、我が日本は、隣国としていかに対峙すべきであるか。
▼もちろん東シナ海の日本領である島嶼は守る。しかし日本の義務はそれだけではないはずだ。もはや現状の中国を、「重大な関心をもって注視する」などとお茶を濁して黙認してはならない、最終段階に至っているのではないか。
▼神の側に立つか。悪魔に魂を売るか。日本の態度が問われている。傍観者であることは許されない。
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