(YURI KADOBNOV/AFP/Getty Images)

中国とロシア 常套句「蜜月」実際は付かず離れず

「露中蜜月」という常套句で付かず離れずの関係を続けてきた中国とロシアは、米国の新政権発足に伴い、今回もまた「新時代に向けて両国の行動調整を強化し、関係を包括的な戦略的パートナーシップへ格上げする」と公言した。

しかし、アナリスト等の見解によると、中露関係は引き続き国内の圧力と異なる利害が足枷となり、こうした宣言はほとんど体裁に過ぎない。

英国を拠点とするガブリエル・ギャビン(Gabriel Gavin)政治コンサルタントが2021年1月にオンライン雑誌のザ・ディプロマット誌に執筆した記事には、「ほのぼのとした美辞麗句だが、中露の外交関係は幅が1マイルあっても、深さが1インチほどしかないのが実情である」と記されている。

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