台湾海峡で危機増大 米専門家ら、バイデン政権に早期対策呼びかける
中国当局は台湾海峡での挑発行為を強めている。中国軍機は1月末、1日10機以上の規模で連日、台湾南西部の防空識別圏に入り、2月20日には、中国軍機計11機が台湾の実効支配する南シナ海・東沙諸島地域で演習を実施した。米、豪の専門家は、台湾海峡で軍事衝突が起きる可能性が高まっていると懸念し、バイデン米政権に衝突の発生を全力阻止するよう呼びかけている。米ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が18日伝えた。
米シンクタンク、外交問題評議会(CFR)は1月下旬に公表した年度調査で、台湾をめぐる米中対立は、2021年に起こる確率が最も高い不測事態になるとの見通しを示した。
オーストラリアのケビン・ラッド(Kevin Rudd)元首相はこのほど、CFRが発行する雑誌「フォーリン・アフェアーズ」に寄稿した。ラッド氏は危機的な状況を避けるために、米政府は中国当局の挑発に対する対策方針を速やかに策定した方が良いと提案した。
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