「中国一の金持ち村」の村営企業が資金難か 村民らが出資金取り戻しに殺到

村民全員に一軒家や自動車を給付する「中国一の金持ち村」で名を知られている中国江蘇省華西村は近年、凋落の一途をたどっている。2月24日から、村営複合企業、江蘇華西集団公司(以下は華西集団)の経営状況を懸念した村民は、出資金を取り戻すため、返却手続きが行われる村の指定場所に殺到していたことがわかった。

中国メディア「封面新聞」などによれば、華西集団は24日、出資者への資金返却を行った。同社は出資金の配当率について契約当時30%と約束した。しかし、返却日の当日、配当率は実際に0.5%であることが浮き彫りになった。

1人の村民は封面新聞に対して、配当率の引き下げを当日初めて知らされたと訴えた。同村民によると、高配当のため、多くの村民は、1年や3年の契約で、華西集団に出資していた。配当率の急減を知った他の村民は24日から、資金返却手続きが行われる村の広場に押し寄せ、雨の中で長い列をつくった。同社は、配当率の大幅減について説明を行っていないという。多くの村民は、元本だけでも良いから資金を取り戻したいと話した。

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