【党文化の解体】第1章(4)「伝統文化を否定する」

3.伝統文化を否定する

 ≪序≫で述べたように、中国の伝統文化は一種の半神文化、すなわち神伝文化である。それは、中華文化のさまざまな面に反映され、民間生活の中にも深く根付いていた。中国人は社会倫理を一種の信仰とし、忠孝仁義を、道徳の上下、品徳の高低を評価する最も重要な基準とした。

 中国では、不忠、不孝、不仁、不義である場合、その人は社会での存在が認められない。『詩経・周頌』にあるように、「天の命は、神聖で厳かである」。古代の中国人は、神霊が「天」の裏側に隠れており、道徳と世俗生活の最終審判者は「神」しかないと信じていた。

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