(Photo by JOHN THYS/AFP via Getty Images)

【医学古今】 体質改善

体質改善という言葉は、漢方治療の時によく使われます。つまり、漢方治療は症状を抑えることより、症状が生じた体質の状況を改善し、より根本的に病気治療することを目指しています。その場合、長い時間をかけて根気よく治療し続ける事が必要になります。

 私の経験の中で、このような患者がいました。ある30代の女性患者は、肩こり、眼精疲労、湿疹、月経時の情緒不安と強い倦怠感などの症状で、3年前から鍼灸(しんきゅう)と漢方薬の治療を受けてきました。これらの症状は、漢方医学の体質判断からすると、「肝脾不足、痰湿(たんしつ)停滞(※)」です。これに対して、彼女は「補肝健脾、化痰利湿(けたんりしつ)(※)」という治療方針で、肝経と脾経のツボを中心に鍼灸を行い、漢方薬を投与しました。

 治療を始めると、次第に症状が改善され、月経周期とともに現れる情緒不安や強い倦怠感などの症状が出なくなり、季節の変わり目に現れる湿疹、目の痒みなどの症状も出なくなりました。これとともに、長年気になっていた悪玉コレステロールの数値は3年前の240から現在の140までに下がりました。

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