中国のことわざ

為善最樂(いぜんさいらく)

「為善最樂」。善いことをすることが、最高の楽しみだということわざです。社会が今のように複雑ではなかった古代、このような純粋な境地に達した人がたくさんいたのかもしれません。

東漢の時代(A.D. 25–220)、漢明帝の頃、劉蒼(りゅうそう)という官吏がいました。帝から絶大な信頼を得ていた彼は東平という場所を治める王の位を授かりました。

帝がしばらく出かける時は、いつも劉蒼が都を守る役を担いました。彼は高貴な職に就いていましたが、決しておごらず、他の官僚に見られるような贅沢な暮らしを送ることはありませんでした。

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