大紀元時報

パンデミック下の新唐人国際ピアノコンクールには特別な意義がある= 専門家

2021年03月17日 15時17分
2019年「新唐人国際ピアノコンクール」授賞式の様子(大紀元)
2019年「新唐人国際ピアノコンクール」授賞式の様子(大紀元)

第6回新唐人国際ピアノコンクールは、今年の10月28日から30日まで、ニューヨークのマンハッタンで開催される予定です。新唐人テレビが2021年に実施する三大国際芸術コンクールの一つとして、国際ピアノコンクールは、純粋な真正さ、純粋な善良さ、純粋な美しさを有する正統派芸術を伝播し、欧州の古典音楽を発展復興させることを主旨としています。今年のコンクールはすでに応募受付を開始しており、世界各国のクラシックピアニストに門戸を開放しています。

新唐人国際ピアノコンクールの審査委員長であり、ピアニストで飛天大学音楽学部教授の姚妼姬氏が大紀元のインタビューに答えました (大紀元)

感染症が世界中に大きな影響を与えるなか、今年のコンクールの意義は何でしょうか。この点について、大紀元はコンクールの審査委員長を務める飛天大学音楽学部の姚妼姬教授にインタビューを行いました。

パンデミック時だからこそ、特別な意義がある

2019年11月末以降、中共ウイルス(武漢肺炎)が世界を席巻し、人々の日常生活に影響を与え、変化させました。姚妼姫教授は、世界がこのような特殊な時期に差し掛かっているからこそ、コンクールにも特別な意義があると考えています。

「伝統的なクラシック音楽は、世界が混乱に陥り、人々が家で孤立しているような時代において、魂を落ち着かせ、癒す効果があります。特に良い音楽は、精神的な高揚感や安らぎ、勇気そして希望をもたらすことができます」

「新唐人国際ピアノコンクールは本来、西洋クラシック音楽の普及と復興を目的としていますが、今の時代ではさらに異なる役割を担っています。それは人生の本当の意味について考えるきっかけを与え、生きる希望を取り戻し、困惑の中から抜け出す勇気を人々に与えるでしょう」


この勇気は、クラシック音楽への回帰の中に由来すると姚妼姫教授は説明しています。「この普遍的な音楽を用いて、神が与えてくれた最も美しく純粋な贈り物への敬意と、神の許しそして救済への感謝を表現するのです」

西洋の初期の音楽は、宗教儀式や式典に由来しています。音楽は神に捧げるものであり、神への敬意と賛美を表現する目的で使われていました。西洋クラシック音楽は中世やルネサンス期、バロック、クラシックそしてロマン派といった様々な時期を経て発展してきました。音楽も初期の声楽やモノフォニーからポリフォニーへと変化し、器楽、そして交響楽へと変貌を遂げました。音楽の豊かさや完成度の高さは、神への畏敬の念の表現と密接に関係しています。

姚妼姫教授は、新唐人国際ピアノコンクールはまさにそのような使命を果たし、より多くの人々が恩恵を受けられるようにするのが本旨だと話しています。「特に音楽界の友人たちやクラシック音楽家がお互いに支え合い、励まし合いながら、このコンクールを通して全人類が直面するこの難局を乗り越えられれば幸いです」

「大切なのは、心に善意を持ち、神に感謝することです。そうすれば、希望に満ちた明日を迎えることができるのです。この点だけでも、今年の国際ピアノコンクールは非常に意義深いものとなっています」

なぜ三つの時代の音楽だけが対象なのか

新唐人国際ピアノコンクールで対象とされるのは、委嘱楽曲の他、バロック、クラシック、ロマン派の三つ時代の作品に限定されています。


姚妼姫教授によると、1600年代から1900年までの作品は、西洋古典音楽の最も純粋なものです。「この三つの時代の音楽は最も代表的で、正統性を有する、伝統的なピアノ芸術なのです。歴史の中で洗練され、選択され、現在まで受け継がれてきました」

「音楽の理論、旋律、和声構造、対位法、強弱法、リズムなどはすべて規範化され、統一されています。そして、楽器の製造や改良、運用、オーケストラの編成、ないし音楽学院での音楽家養成手法と演奏技術の訓練に至るまで、これらはすべて神から人に伝えられたものです」と姚妼姫教授は言います。

「この伝統を守ってこそ、音楽の正統性を保つことができるのです。私たちのピアノコンクールの目的は、この伝統に立ち返り、人々が希望を持てるようにすることなのです」

1900年以降の音楽はなぜ変異してしまったのでしょうか。それは伝統的な規範から踏み外し、好き勝手なものになってしまったからです。「旋律とリズムという概念がなくなり、和声構造も調和していません。音楽的なバランスも、厳密な調和性もないため、心を落ち着かせる効能を失い、非常に煩わしいノイズになってしまったのです」

「現代の音楽は基本的に騒々しく、魔性に満ち溢れています。クラシック音楽のように、精神的な平和をもたらすことができず、精神面での向上もありません。したがって、私たちはこのような変異した音楽を推奨するのではなく、人々に伝統の道を指し示したいのです」

「現代のピアノ曲の多くは、音程やハーモニーが不規則で一貫性がないため、耳障りなのです」と姚妼姫教授は語る。「演奏するのが難しいだけでなく、楽譜を暗記するのも難しく、人間の受け入れ能力を超越した、心をかき乱すおかしなものなのです」

姚妼姫教授は、伝統的なピアノ音楽は技巧を重んじると言います。「なぜ、一流の高い技巧性にこだわるのでしょうか?ピアノの技巧はあくまで道具であり、音楽を表現するためのツールに過ぎません。いくら技巧が高くても、そこに音楽の内在的な含蓄がなければ、伝統的な内在する美しさや調和、バランスそして合理性が失われば、それはもう伝統的な美しさではありません」

コンクール委嘱楽曲:中国伝統音楽をピアノで表現する

第四回新唐人国際ピアノコンクールより、準決勝に進出したピアニストは、東洋音楽の旋律と含蓄をピアノで表現する特別な楽曲を演奏することとなりました。姚妼姫教授によると、世界の主要なピアノコンクールには指定曲がありますが、基本的に現代風の曲です。一方、新唐人国際ピアノコンクールの指定曲(委嘱楽曲)は、中国古代音楽の旋律とリズムをベースに、西洋楽器であるピアノを使って神々しい音楽的な意味合いを表現しており、西洋の伝統的なクラシック音楽の要素と中国の伝統的な音楽の要素が完璧に融合しています。


「この特別にアレンジされた曲は、新唐人国際ピアノコンクールのハイライトであり、このコンクールの最も特徴的な部分の一つです。西洋のクラシック音楽の規範の中に凝縮されている和声、五音音階、中国の伝統文化、東洋の旋律、その背後にある深遠な意味合いを、西洋のピアノの演奏によって表現するのです。 それは西洋音楽と中国音楽の最も完璧な組み合わせと言えるでしょう」

今回の委嘱楽曲は、アメリカの神韻芸術団の芸術総監督であるD.F.先生が作曲したものを、D.F.先生の許可を得てピアノ用にアレンジしたものであることを姚妼姫教授は強調します。新唐人国際ピアノコンクールで準々決勝に進出したピアニスト全員に楽譜が配布され、45日以内にこの曲を暗譜することが求められています。これはピアニストの音楽的理解と解釈力、新しい曲を演奏する能力が試されるものです。

「これほど貴重で、真剣に取り組まなければならないピアノ曲はほかにありません。神韻芸術団や神韻交響楽団の演出を見ることで委嘱楽曲に対する理解を深めることができれば、演奏時に高いパフォーマンスを発揮し、個人の教養と道徳性を表現することができます。」

西洋の楽器であるピアノを使って、東洋の音楽のメロディーを演奏する感覚とはどのようなものでしょうか。過去2回の大会では、指定された音楽を演奏した後、「心や精神が喜びに満ちたものになり、純粋で無我の境地に達した」と多くのピアニストが語っています。

姚妼姫教授は、5,000年の歴史を持つ中国の文明には、先人の知恵や道徳規範、天を敬う心や生き方など、深遠な遺産と伝統があると述べています。「西洋のピアノが持つ独特の音色と豊かなハーモニーに、華麗な技巧が加われば、中国音楽の含蓄を非常によく表現することができます」

「また、委嘱楽曲は高いピアノ演奏技巧を必要とします。ピアニストは全身全霊で演奏する必要があり、ピアノと一体にならなければなりません。したがって、最も完璧で、最も良い音で、最高の状態でピアノを演奏するためには、演奏者は良い徳を持ち、高い精神性と穏やかな心を持っていなければなりません。純粋な心で神を敬い、賛美することによって、最高の響きをもたらすことができるのです。そのような旋律は、人の心に浸透して長く残り、聞く人を感動させ、気持ちを奮い立たせることができます」

(文・金石、易如/翻訳・王文亮)

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