(Greg Riegler Photography/Creative Commons)
【医学古今】 

病気を起こす「健康法」

長寿社会になった今、健康意識は非常に高まっています。健康を維持するために、さまざまな方法を試して努力している人は少なくありません。しかし、その健康法が自分の体質に合うかどうかを考えず、やみくもに実行している人もいます。時には、それが裏目に出て、健康を守るためにやっている方法が、逆に病気を引き起こしてしまう事もあります。

 先日診た1人の患者さんは、数カ月来、めまいに悩んでいました。治療をずっと受けていますが、なかなか治りません。脈と舌を見ると、痰飲(たんいん、水分代謝が悪くて生じた邪気)があることが認められましたので、水分、陰交、陰陵泉、豊隆などのツボを選んで鍼とお灸を実施しました。1回治療した後、症状がすぐに緩和し、3回治療した後、症状は完全に消えました。

 詳しく聞いてみると、この患者さんは健康のために長年、朝起きてからまず水を飲む習慣がありました。数カ月前には、急に激しいめまいを起こし、嘔吐もありました。耳鼻科で治療を受けた後、激しいめまいはなくなったものの、姿勢が変わる時のふらつきがなかなか取れませんでした。

▶ 続きを読む
関連記事
ストレスや不安を和らげる足のツボ「大敦」。感情の安定や睡眠、生殖機能にも関わるとされるその働きと、自宅でできる簡単な刺激方法を紹介します。
水筒や室内に潜むカビは腸や呼吸に影響を与える可能性がある。エッセンシャルオイルによるケアと正しい清掃・除湿習慣を組み合わせることで、日常生活の中でカビ対策ができる。
発熱は体の防御反応であり、必ずしも抑えるべきものではない。解熱薬の使用に関する議論がある中で、中医学では体のバランスを整えながら自然に回復を促す方法が重視されている。
スマートフォンを持つ年齢は「何歳が正解か」ではなく「準備できているか」が重要とする研究が増えている。早期使用はうつや睡眠不足のリスクとも関連し、親の関わり方が大きな鍵となる。
ギネス認定の「世界一高価なお米」金芽米。1kg1万円超の価格にもかかわらず、実は利益は出ていないという。日本米の価値を世界に伝えるために生まれた、その驚きの背景とこだわりを追う