チベットの光 (41) 嘘

ウェンシーは戻ると、アバ・ラマを見かけたので、死骸がつまった包みをどっかと地面に置いた。

 「先生、見てください!私は正法を求めに来たのに、却って罪業を積んでしまいました」。ウェンシーはこう言うなり泣きだした、「どうか先生、この大罪人を憐れんでください」

 ラマは、ウェンシーがひどく傷ついているのを見て、彼をなだめるようにして言った。「怪力よ、おまえは恐れたり慌てたり、ましてや悲しむこともないぞ。ノノバ尊者の法は、鳥獣でも解脱させることができるのだぞ。今度の雹で死んだ動物たちは、おまえが佛になった暁には、おまえの浄土に入って、法を聴く第一の衆生になるのだぞ。それらがおまえの浄土に入る前には、まず地獄に堕ちないように手配してやるわ。百聞は一見に如かず…」ラマがしばらく沈思瞑目すると、突如としてこれらの死亡した鳥獣たちが蘇り、飛んで行ったり、走っていったりして、全部がいなくなった。

▶ 続きを読む
関連記事
自分を許せない背景には、過去へのとらわれや強すぎる責任感が関係することがあります。責任を受け止めながら心を軽くする視点を紹介します。
突然の動悸や脈の乱れは、一時的なものだけでなく危険な不整脈の可能性もあります。受診の目安や発作時の対処法を医師が解説します。
春に悪化しやすい喘息、その原因は「炎症」にあった?最新研究が示す治療の変化と、発作を防ぐための生活の工夫をわかりやすく解説します。
鳥を見たり鳴き声に耳を澄ませたりすることは、不安や孤独感を和らげ、心を今に戻す助けになる可能性があります。気軽に始められる自然の癒やしです。
薬だけに頼らず、運動と生活習慣で進行にブレーキをかける——パーキンソン病と向き合う新しいアプローチをわかりやすく解説します。