チベットの光 (42) 露見
ウェンシーは山の洞穴の中で怠りなく修行に精進していたが、一向にこの法門特有の感覚を得られなかった。彼は洞穴のなかでぽつんと一人でいるようで、だんだんとマルバ師父との以前のいきさつが気になりだした。
「無論どんなことがあっても、正法を求めるためには、師父を騙すことがあってはならない」。彼はこう思い、師父を騙したことを後悔し始めた。彼は以前に、師父から法を伝えてもらいたくて、師母の計にのって師父の元を去るふりをして、却って師父に叱られたことを思い出した。彼が急いで正法を求めれば求めるほどに、かえってその機会は遠のいていくのだった。まさに、心が急げば急ぐほどに、道から離れて遠のき、近道を走ろうとすればするほどに、道は大きく湾曲するのであった。心が不正なのに、どうして正法を得ることができようか。
このようであったがやるかたもなく、またアバ・ラマに本当のことを切り出す勇気もなかった。しばらくして、アバ・ラマがやってきた。彼は、マルバ師父からの手紙を手にして、ウェンシーに尋ねた。
関連記事
たった2週間で体重が最大5kg減、ウエストも約3cm細くなった人も。砂糖と精製でんぷんを抜き、週3日運動するだけの「322シュガーフリー・ボディリセット」と4分間ワークアウトを紹介します
西暦705年創業、世界最古の旅館・慶雲館。建物や時代が変わろうとも、変わらぬ「もてなしの心」を守り抜く姿から、日本の老舗企業が幾世代にもわたり受け継いできた事業承継の魂と「不易流行」の本質を紐解く
心臓病対策というと、コレステロールや薬を思い浮かべる人は多いでしょう。しかし近年の研究では、運動と睡眠が骨髄の炎症性細胞や動脈プラークに働きかける可能性が示されています。費用のかからない日々の習慣が、心臓を守る力になるかもしれません
誰に教わることもなく精巧な巣を編み上げる鳥たち。スズメ大の鳥が築く百年続く巨大な「命の都」を手がかりに、単なる「本能」という言葉では片付けられない生命の驚異と、万物が織りなす壮大な調和の神秘に迫る
「炭水化物は炎症を引き起こす」は思い込みかもしれません。サツマイモ、豆類、そば、キヌア。正しく選べば、炭水化物は炎症を抑える強い味方になります。栄養士が教える食べ方と簡単レシピも紹介します