チベットの光 (51) 今生の生き別れ
その晩、ミラレパは師父の部屋にやってきて、師母もまた一緒であった。師母は、あくる日の早朝に彼を送らねばならないと思うと、涙を隠せなかった。
「ダメマ!おまえは、なぜ泣いているのだ」、師父が師母に言った。「怪力君はすでに道統の奥義にあたる口訣と灌頂を得たのだ。これからは専心して修行しに行くのだ。おまえは彼のために喜ぶべきなのに、なぜ泣くのか?」
「人身が得られても、正法を得られない人こそ、悲しむべきことだ。こういった人たちは、本当に惜しい人たちで、もし彼らのために泣いていたら、一晩だけでは泣ききれないぞ」
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