パラグアイの首都アスンシオン(FRANCK FIFE/AFP via Getty Images)

「台湾と断交すればワクチンを」パラグアイ、中国の脅迫に反発 インドから調達

南米パラグアイのマリオ・アブド・ベニテス大統領は20日、インドから200万回分の中共ウイルス(新型コロナウイルス)ワクチンを購入したことを明らかにした。感染が拡大する同国に対して、中国は台湾との国交断絶の見返りにワクチンを提供すると迫っていた。大統領はいかなる脅迫も受け入れられないと表明した。

パンデミックの開始以降、パラグアイでは感染者25万5000人、死者5470人(4月22日現在)と報告されている。3月に入ってから毎日の新規感染者が、これまでの1000人前後から急増し、連日して2000人を超えている。感染者の増加は脆弱な医療システムを圧迫し、政府はワクチンの確保を急いでいる。

パラグアイ外相はこのほど、中国企業から中国製ワクチンの提供を条件に、中華民国(台湾)との国交断絶をほのめかしたことを明らかにした。「呼吸困難の苦しみに耐えなければならないなら、(同盟国の)兄弟のような友情は何の意味もない」と同盟国の米台はすぐに対処すべきだと要求した。

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