≪医山夜話≫ (50)

睡眠は万病を治療できる神薬

中国では昔から「仙人になるより、よく眠れる秘法を探したい」という諺があります。睡眠がいかに大切かをもの語っています。

 不眠症にはさまざまな病状があります。「寝つきが悪い」「朝早く目が覚めやすい」「夜中に何度も目が覚める」「寝ていても音に敏感」「眠りが浅く、睡眠時間の割に熟睡感がない」など……。最も哀れなのは、布団に入ってウトウトし始めた時に、とつぜん用事を思い出し、布団を飛び出して用事を済ませるなどゆっくりと寝付くことができない人たちです。

 私はある不眠症の患者を治療したことがあります。長年経った今でも、時たま思い出しては、クスッと笑いたくなります。

▶ 続きを読む
関連記事
研究では、生物学的年齢は生活習慣によって変わることが判明。運動、食事、睡眠、喫煙・飲酒の回避、ストレス管理の5つを改善するだけで、老化を遅らせ、寿命を延ばす可能性が示された。習慣の見直しは何歳からでも効果があるという。
初めての心不全・脳卒中の影に、実は99%以上が共通の4つの兆候を抱えていた――最新研究が示した「見逃しやすい危険信号」と、予防のために今すぐ見直すべき生活習慣をわかりやすく解説します。
人気食材アボカドには、歴史・性の健康・怪我・アレルギー・動物毒性まで意外すぎる秘密が満載。読むほど驚きが続く「7つの知られざる真実」をご紹介します。
数百年前の喫煙習慣が、なんと骨にまで刻まれていた──。最新研究が明かした「骨が語る喫煙の記憶」は、健康観を揺さぶる驚きの事実です。
浜崎あゆみの上海での公演がキャンセルされた後の行動に称賛が集まっている。中共政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれたが、今回のトラブルはかえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。