≪医山夜話≫ (51)
子どもの下痢
フェルナンド医師は患者さんたちから尊敬されているホームドクターで、私と同じ診療所に勤めています。私たちはよく漢方医学と西洋医学の異なる治療法を互いに検討しながら、おのおのの持つ良い点を取り入れて欠点を補い合っています。
ある日、彼が心配そうな顔をしていました。「どうしたのですか」と聞くと、彼は苦笑いをして私に話してくれました。「自分の子供が連日下痢をしたので、注射したり薬を飲ませたり、私が知っているすべての治療法を駆使したのですが、効果がありません。子供はとても辛そうでした。今朝、怒った妻は子供を抱いて『ママと一緒に本当のお医者様を探しに行きましょうね!』と僕に聞こえよがしに言いました」
奥さんの言葉を聞いて、彼はとてもショックを受けたようでした。みんなに敬愛されている彼が「本当の医者」でなかったとしたらどんな医者が「本当の医者」なのでしょうか? しかし、自分の子供の些細な病も治せないのですから、奥さんが腹を立てたとしても仕方ありません。
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