【医学古今】
糖尿病と鍼灸療法
最近、膝関節症の治療で鍼灸院に通っている60代の女性患者さんから、HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)の数値が7.5から6.7に下がったという報告を受けました。予想もしていなかった効果に、患者さんは大変喜んでおられました。
この患者さんは3カ月前に膝関節痛のため、鍼灸治療を求めて来院されました。初めの1カ月は週2回治療を受けていましたが、症状が大分緩和したため、その後は週1回通院されていました。そして治療を始めて3カ月後、HbA1cが下がったことを話してくれました。
彼女は7年前から糖尿病を患っており、ずっと病院で治療を受けていました。しかし服薬、食事療法、運動療法等を根気よく続けても、HbA1cの数値は7以下にはなかなか下がりませんでした。ところが鍼灸院で膝関節の治療を始めると数値が次第に下がっていき、3カ月目には6.7になりました。
関連記事
初めての心不全・脳卒中の影に、実は99%以上が共通の4つの兆候を抱えていた――最新研究が示した「見逃しやすい危険信号」と、予防のために今すぐ見直すべき生活習慣をわかりやすく解説します。
苦味は消化を刺激し、胃酸・胆汁の分泌を高めて代謝をサポートします。GLP-1などのホルモンにも働きかけ、血糖の安定や食欲抑制にも効果が期待されます。腸内環境の改善にも有用とされる注目の習慣です。
デンマークの研究で、低炭水化物・高タンパク質食を続けた人は、体重が大きく減らなくても血中脂質が改善し、肝臓脂肪が減少しました。糖質制限が代謝を健やかに保つ可能性が示されました。
人気の糖尿病薬チルゼパチドに思わぬ落とし穴。視力を脅かす眼疾患リスクが2倍に?最新研究が示す意外な事実と注意点を解説します。
朝食を遅くとると糖尿病リスクが高まり、夕食を遅くとると脳卒中リスクが上昇。研究が明らかにした食事時間と病気の深い関係を解説します。