【医学古今】

捻挫や打撲後の筋肉痛

捻挫や打撲には腫れや内出血を伴うものですが、まれに、それらの症状が消えても患部の痛みが治まらない場合があります。こういったケースに対し、西洋医学では湿布や痛み止め薬の処方、リハビリなどを試みますが、なかなか改善しないことも少なくありません。しかし鍼灸治療を施すと、かなり早く効果が得られる場合が多いのです。

ある60代の女性がデパートで足を滑らせ、左の大腿部と股関節の周りの筋肉や筋を伸ばしてしまいました。病院で手当てをした後は継続的にリハビリを受けていましたが、3カ月が経過しても足の痛みが取りきれませんでした。まっすぐ立つと左足だけが短いように感じられ、地面をしっかりと踏みつけることができないというのです。

この症状に対し、鍼灸院では次のような治療を施しました。左下肢の痛みを感じる部分の周囲のツボに鍼を刺し、鍼のしっぽにモグサを付けて灸頭鍼を実施。その他、下肢の外側の少陽経のツボと後ろ側の太陽経のツボを合わせて治療したところ、痛みはすぐに消え、地面をしっかりと踏めるようになりました。その後は痛みが若干戻ってきましたが、治療を数回重ねるとほぼ消えました。このような症例の患者さんを最近、数人治療しましたが、いずれも良い効果を得ることができました。

▶ 続きを読む
関連記事
自分を許せない背景には、過去へのとらわれや強すぎる責任感が関係することがあります。責任を受け止めながら心を軽くする視点を紹介します。
突然の動悸や脈の乱れは、一時的なものだけでなく危険な不整脈の可能性もあります。受診の目安や発作時の対処法を医師が解説します。
春に悪化しやすい喘息、その原因は「炎症」にあった?最新研究が示す治療の変化と、発作を防ぐための生活の工夫をわかりやすく解説します。
鳥を見たり鳴き声に耳を澄ませたりすることは、不安や孤独感を和らげ、心を今に戻す助けになる可能性があります。気軽に始められる自然の癒やしです。
薬だけに頼らず、運動と生活習慣で進行にブレーキをかける——パーキンソン病と向き合う新しいアプローチをわかりやすく解説します。