≪医山夜話≫ (57)
魚スープ
「大工の家の腰掛けは3本足、裁縫の家の子供は尻丸出し、医者の家の病人は誰も治さない」という諺があります。
小さい時から我が家では、病人は魚のスープを飲む特権がありました。私の故郷は中国江南の水郷にあり、川魚で作ったスープは美味しいご馳走です。子供が多いため、旧正月などの特別な時以外、めったに魚スープを口にすることはありませんでした。ですから、病気にかかった時に飲める魚スープは、私にとって大きな誘惑でした。
私は末っ子ですが、2歳年上の兄は私より祖母の愛情をたくさん受けていたので、よく魚スープを飲んでいました。兄が苦い漢方薬を飲むふりをして、見た目はとても苦しそうですが、時々満足そうな表情を浮かべるのを見て、私はとても羨ましいと感じました。そこで、「魚スープを飲めるなら、たとえ病気になってもいい」と密かに思っていました。
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