(Mescon/Creative Commons)
≪医山夜話≫ (2) 

医者―命に関わる職業

唐の皇帝・李世民が全国に医学校を設置し、そこで医学を学ぶ学生は「医者」と呼ばれるようになった。後世になって、いわゆる「医者」の意味は「医学を学ぶ学生」に限らず、「医学を業とする人」という意味も含まれるようになり、今日に至っている。

 中国の古典によると、「医者」は「病気を治して患者を助ける人」であり、医学を業とするすべての人を「医者」と呼び、等級や地位の差などはなかった。

 「漢方薬の聖人」と称される唐の医学者・孫思邈(そんしばく)は、「精」と「誠」を持って患者に接するべきだと論じた。つまり、「立派な医者になるには、精錬された医術と誠実な心が不可欠だ」と考えていたのである。明の医学家・徐春甫(じょしゅんほ)も、「医術に優れない医者は、誤って患者の命を奪うこともある」と言った。「軽い病気で命を落とすこともあれば、重病なのに治愈されることもある。その違いは、すべて医者にある」と述べたように、技術の劣る医者が患者を死なせることもあり、「精・誠」を持つ医者が重病患者の命を救うこともある。

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