半導体生産のイメージ写真(NICOLAS ASFOURI/AFP via Getty Images)

中国、北京大など12大学に「未来技術学院」設置 ハイテク分野強化狙う 全体主義体制が「ネックになる」

中国教育部(文部科学省に相当)はこのほど、北京大学や清華大学など12大学に、「未来技術学院」を増設すると発表した。政府系メディアによると、同学院の設置の目的は、人工知能(AI)技術、量子情報科学、データ・サイエンスとビックデータ、海洋技術を含む重要技術分野の研究開発強化に力を入れ、「製造強国」「サイバー強国」などを実現することにある。

12大学は、北京大学、清華大学、北京航空航天大学、天津大学、東北大学、ハルビン大学、上海交通大学、東南大学、中国科学技術大学、華中科技大学、華南理工大学、西安交通大学である。

教育部が公表した通知は、未来技術学院を通して、「科学技術のイノベーションにおいて将来リーダーになる人材を育成するための新しいモデルを模索する。今後10~15年の間に破壊的な技術(disruptive technologies)を目指し、常規を打破し、制約を打破し、障壁を打破し、先見性を持ち、将来の発展をリードできる技術革新リーダーの育成に注力する」「『中国で製造』を『中国で創造』に転換し、グレードアップすることを推し進めていく」とした。

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