≪医山夜話≫(14)
修煉を始め、タバコをやめたカジノのディーラー
ある冬の日の明け方、まだ空が真っ暗な中で、冷たい風に吹かれながら、一人の男性が右手にテープ・レコーダーと座禅用の座布団、左手に法輪功の資料を持って煉功する場所に向かっています。彼は法輪功の修煉を始めてから、春夏秋冬、天候の良し悪しに関わらず、毎日欠かさず煉功してきました。しかし、彼はわずか1年半前まで一日3箱のタバコを吸い、カジノで生死をさまようような人生を送っていたと、誰が想像できるでしょうか。
彼がはじめて私の診療所を訪れた時、全身から強烈なタバコの臭いがしていたため、待合室にいた患者は皆彼の側から逃げるように座席を移動しました。当時の彼は呼吸が荒く、喘ぐように息をしていました。彼はタバコを止めるために私の診療所を訪れたのです。
彼は、次のように訴えました。「1年前、私は前立腺ガンに罹りました。タバコをやめないと間もなく肺癌になると医者に言われました。私は様々な方法を試しましたが、なかなかタバコをやめられません。私の仕事はカジノでトランプのカードを配るディーラーです。数十年間、私は毎日タバコの煙の中で過ごしてきました。自分が吸わなくても受動的にタバコの煙を吸っていたのです」
関連記事
運動が体に良いことは知っていても、脳への影響は意外と知られていません。実は、わずか数分の運動でも気分や集中力に変化が現れ、長く続ければ脳の老化対策にもつながる可能性があります
膝の変形性関節症の予防に、ヨーグルトやチーズが関係するかもしれません。日本の成人約1万人を11年間追った研究で見えてきた、発酵乳製品と膝の健康の意外な関係をご紹介します
実年齢は同じでも、脳や心臓の老化の進み方は人によって異なります。血液中のタンパク質から臓器ごとの「年齢」を推定し、症状が現れる前に病気のリスクを見つけようとする研究が進んでいます
「あのとき、違う選択をしていれば」と、昔の自分を責めていませんか。でも、あの頃の自分には、今ほどの経験も心の余裕もなかったはず。過去の後悔と向き合い、自分に少し優しくなるための言葉をお届けします
脳卒中やパーキンソン病の患者の体験を通して、回復に向き合う姿勢を考えます。体の緊張をゆるめる、一つの動きに集中する、小さな練習を続ける。中医学の臨床家が語る3つの工夫と、家族の支え方を紹介します