写真は、2020 年 6 月 4 日、ビクトリア公園で天安門事件を追悼する香港市民が手に持っていた「事件の象徴となった戦車の前に 立ちはだかった男性」の写真(ANTHONY WALLACE/AFP via Getty Images)

天安門事件、中国で風化の恐れ 「情報統制で若者がほとんど知らない」

中国共産党が民主化運動を武力で弾圧した1989年の天安門事件から今年で32年になる。各国で記念行事が行われるなか、中国当局は依然としてこの歴史を意図的に軽視、隠蔽および歪曲しようとしている。現在の中国国内の若者は洗脳教育の下で、この事件についてほとんど何も知らないのだ。

フランスのウェブサイトAsialystは最近、「六四天安門事件の大虐殺―忘れ去られた現実」と題する記事を掲載した。著者は元AFP(フランス通信社)記者のPierre-Antoine Donnet氏である。

記事の中で、「32年経った今でも犠牲者数は不明のままだ」と述べた。さらに、「中国共産党は血塗られた過去を歴史から消し去り、すべての情報をブロックしようとしている。事件を知る者は恐怖心などにより、事件のことを口にするのを忌み嫌っている。若い世代のほとんどは、6月4日が何であるかを知らない」

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