習主席、「愛される中国のイメージ形成を」と指示するも 専門家「今さらもう遅い」=英メディア
中国の習近平主席は5月31日、対外プロパガンダ宣伝の強化に関する中央政治局会議で「信頼され、愛され、尊敬される中国のイメージを形成せよ」と指示した。このことが国際社会で議論を巻き起こしている。欧米の評論家は「世界は中国に背を向けた。西側の敵対的な態度は厳しくなる一方だ」と指摘した。
英紙ガーディアンは6日、米政治・外交評論家のサイモン・ティスダル(Simon Tisdall)氏の寄稿を掲載した。ティスダル氏は「習氏の指示は欧米との関係修復を示唆しているように見えるが、中国がその過激な政策を変えないかぎり、西側はそのような言葉に耳を傾けないだろう」と指摘した。
同氏はまた、「習氏は2012年に政権を握って以来、中国の政治を権威主義へシフトさせ、対外的にもっと『自信』を持つよう要求した。しかし、これは「いじめ」の礼儀的な言い方でしかない。彼は、毛沢東時代以来、前例のない個人崇拝的な、ほとんどカルト的な統治を確立した」と示した。
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