日本政府から台湾に無償提供した124万回分の英アストラゼネカ製のワクチンを積んだ輸送機が、2021年6月4日午後、台湾桃園国際空港に到着した(STR/JIJI PRESS/AFP via Getty Images)

台湾へのワクチン寄贈「日本、中国の顔色うかがうことに嫌気」=産経新聞矢板明夫氏

中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染が拡大した台湾に日本は124万回分のワクチンを寄贈した。台湾企業は13日、「まさかの時の友こそ真の友」と産経新聞に感謝広告を出した。日台の接近に中国外務省は、蔡英文総統や与党・民進党を「防疫協力を政治的にもてあそんだ」と反発した。

日本のワクチン寄贈は中国の反応を見越した上での行動だと言える。産経新聞台北支局長の矢板明夫氏は大紀元日本語版に対して、日本が中国への遠慮をなくしたのは中国の近年の強硬な外交姿勢が招いた結果だと分析した。

「1990年代から、当時の権力者である鄧小平氏は韜光養晦(とうこうようかい) の外交政策を実践し、敵国を作らないようにしていた。レッドラインは台湾問題とチベット問題だけだった」

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