ハイテクヘッドセットで国境防衛を強化するインド
冷戦中の中印国境紛争以来、衝突の火種となっていた山岳地帯において、過去40年余で初の発砲を伴う中印軍隊間の流血乱闘が発生してから1年を経た今、インド政府が陸上配備型の防空ミサイルシステム改善を目的として拡張現実ヘッドマウントディスプレイ(ARHMD)技術の開発に着手した。
同システムでは対象物を写した画面にレーダーと熱画像が同時に表示されるため、兵器の有効性と領空侵犯の防御能力が向上する。インド国防省は、「提案されている同システムは、夜間[作戦]と悪天候下における交戦能力の強化を目的としたものである」と説明している。
中印の支配地域を分ける実効支配線(LAC)が存在するヒマラヤ地域では、い雲量と降雪により視界が制限される。そのため同システムは実効支配線沿いの警備に不可欠な機能となる可能性がある。
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