気絶した母親を助けるため、5歳の男の子は「救急車のおもちゃ」についていた番号に電話をかける

テルフォードに住む5歳の少年が、緊急電話をかけたことで母親の命を救うことができました。勇敢なジョッシュくんは、おもちゃの救急車についていた緊急連絡先の番号である112に電話をかけました。

5歳の男の子は、突然気絶し、自宅の床に倒れている母親を見つけ、冷静におもちゃの救急車に印刷された緊急番号をダイヤルして警察を呼び、母親を助けました。

イギリスのシュロップシャーに住む5歳の男の子、ジョッシュ・チャップマンくんは、母親のキャロラインさんが突然床に倒れて意識を失っているのを見つけました。キャロラインさん(41歳)は糖尿病を患っており、倒れた原因は低血糖によるものでした。非常に深刻な状態でしたが、時間内に救助できれば元に戻る可能性もありました。

キャロラインさんは後に、息子は母親にキャンディをあげたいと思っていましたが、キャンディの箱が空だったため電話したと語っています。 「子供たちと車のおもちゃで遊んでいたのですが、突然目の前が真っ暗になりました。」とキャロラインさんは後に振り返って言いました。

英国空軍(RAF)でカメラマンをしていたジョッシュの父親のニールさんは、仕事で不在でした。 しかし、ジョッシュくんは冷静に、母親が治療を必要としていることを認識し、おもちゃの救急車を手にとり、側面に書かれた番号を見つけて電話をかけたのです。

その番号はヨーロッパ版の緊急電話番号「112」で、電話がつながると、ジョッシュくんはオペレーターに母親が気絶したことを伝えたのです。

「目が覚めたら救急隊員とたくさんのおもちゃに囲まれていて、ジョシュが住所を教えてくれたと説明を受けました。ジョシュは今まで電話をかけたことがなかったため、最初は信じられなかったです」とキャロラインさんは言います。

救急隊員が現場に到着すると、床に倒れている母親の隣にいるジョッシュくんと、1歳半の弟ハリーくんを見つけました。彼らはキャロラインさんを救助した後、ジョッシュくんの冷静さを褒めました。

仕事から戻ってきて長男の行動を知った父親のニールさんは、その様子を誇らしげにSNSで共有しました。

ジョッシュくんの父親が働いている王立空軍の隣には博物館があります。親子で「航空機ファン」で、ニールさんはよくジョッシュくんを連れていきます。8月12日、英国空軍博物館はこの勇敢な5才児の航空機ファンを応援した文章をFacebookに投稿しました。

「夫婦は息子を称え、おもちゃ屋に連れて行きました。息子のジョッシュくんは、ジェット機付きの空母を選びました。何というヒーロでしょう!」

また、チャップマン夫妻は西ムルシア警察署にも招待され、ジョッシュくんは大人になったら、この部署に入りたいと思っています。

ジョッシュくんにとっては信じられないようなことでした。 テルフォード警察署長のジム・ベイカー氏は、「ジョッシュは将来、素晴らしい警察官になることを証明してくれました」と称賛しています。

(訳:神谷一真)