「ブラック・ベレー」と呼ばれるキューバの特殊部隊と、中国人訓練者との記念写真。(写真提供:ADN Cuba)

キューバ治安部隊、中国武装警察から訓練受け自国民を弾圧か

60年以上続く共産主義体制と生活環境への不満を訴えるため、キューバでは7月11日から数千人の市民が街頭に立ち、抗議活動を行っている。1990年代以来最大規模となる今回の活動に対し、20カ国以上が支持を表明する一方で、キューバ当局は特殊部隊を投入して暴力的に鎮圧した。なかでもひときわ目立つのが、黒いベレー帽をかぶった治安部隊「ブラックベレーBlack Beret)」だ。過去の写真などから、この部隊が中国の武装警察から訓練を受けていたことが明らかになった。同部隊は現在、米国の制裁対象となっている。

キューバの一般市民を鎮圧した「ブラックベレー」について、中国の準軍事組織である「中国人民武装警察(以下、武装警察)」から訓練を受けていた可能性があると指摘されている。

キューバの「ブラックベレー」が中国の武装警察から訓練を受けていたことは、中国国営メディアの報道から確認できる。さらに、キューバ政府に批判的なメディア「ADNキューバ」が公開した写真にも、キューバ部隊と記念撮影を行う中国人の姿が確認できる。

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