大紀元時報

漢方医が教えるウイルス撃退法「体に衛気を養うべし」

2021年8月26日 20時15分
(Ushico / PIXTA)
(Ushico / PIXTA)

2年越しの中共ウイルス(新型コロナウイルス)が、感染力の強いデルタ変異株となり、世界各国で猛威を振るっています。そのような中で、私たちが自分で実行可能な対策は何でしょうか。

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中共ウイルス(新型コロナウイルス)による感染症が、いつまで、どこまで広がるのか、まだ予測が難しい段階です。

2002年から2003年にかけて流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)もコロナウイルスが病原で、これも非常に感染力の強いウイルスでしたが、SARS(サーズ)は「患者が発症した後に他の人へ感染させる」ものでした。

ところが今回の中共ウイルス(特に感染力の強いデルタ変異株)は、まだ発症していない段階の感染者が「無自覚のまま他者に感染させる」という点で、SARSとは全く異なる、実に制御しにくい厄介なウイルスなのです。

その潜伏期間は14日と言われています。そのために、どこで感染したか判らない患者が、極めて多くなっています。

日本の皆様は、もうすでにマスクを着用し、こまめに手洗いし、室内の換気やテーブルを消毒するなど、できる予防策を実行されていると思います。

それは、ぜひ今後も続けてください。

まだまだ先は長いですが、できる予防策の第一歩は、そうした当たり前のことを、途切れなく続けるしかありません。

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次に、お話しすることが「自己免疫力を高めること」です。
中国の漢代に編纂された医学書『黄帝内経』には、「正気存內、邪不可干。邪之所湊、其気必虚」という記載があります。その大意は「人間の体内に正気が十分にあれば、邪気は何もできない。邪気がたまるということは、正気が不足して虚しくなっているからである」です。漢方医は、人間の体内に多種類の「気」があると考えています。

そのなかの「衛気」は、もちろん正気の一種ですが、特に体の最表層を運行し、体外から侵入してくる邪気を滅するはたらきがあるのです。
この「衛気」は、西洋医学でいう免疫力と似ていますが、完全に同じではありません。

西洋医学でいう免疫力は、強すぎると自分の体内にある良いものまで敵にして、健康な細胞を破壊するなどの「内闘」を起こすことがあります。抗がん剤や人工ワクチンが、その例です。

これは私たち漢方医が懸念する「自己免疫疾患」です。漢方医学の「衛気」は、もっと知能的で、敵の「真偽」を識別することができます。そのため「衛気」が強くても自傷行為には至らず、体だけが保護されることになります。中国は、その歴史のなかで、人口を激減させる数百回のパンデミックを経験しています。

その際に、正気にして「衛気」の強い人は、自分が生き残るだけでなく、疫病で苦しむ衆生を救うため、自ら救援者となって疫病の蔓延する地域に出かけていきました。

だから、疫病に対抗する最善の措置は「自身の正気を補って増強すること」なのです。

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中共ウイルスによる肺炎のような疫病は、昔は「戻気」と呼ばれました。戻気とは「凶暴な気」という意味です。

その名の通り、感染力が極めて強く、人体へのダメージも大きいのです。普段、人がよく感染する六淫気(風、寒、暑、湿、燥、火)よりも、中共ウイルスの毒性は格段に強いわけですが、どんなに凶暴な邪気であっても、正気が邪気より強い時、邪気は私たちの体を攻撃することができません。従って、病気にならないのです。

もしも、私たちの正気が少し弱くて「病気の勢いと同等」であれば、すぐには発症しないかも知れませんが、その間、ウイルスのキャリアになって、他の人に感染させる可能性はあります。

したがって、体の正気を向上させ「衛気」を強くすることは、中共ウイルスの感染予防において非常に重要であり、自分だけでなく、周囲の人も守ることができるのです。

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そこで、まず皆様に「衛気を強くする」を固く心に決めていただいた上で、具体的にどうしたらよいかを以下に4点、申し上げます。
まずは日常の食事にご注意ください。

漢方医学では「脾胃は後天の本(もと)」と言いますように、脾胃(脾臓と胃)は、生まれた後(つまり後天的)によく養って健常を保たなければなりません。食事によって摂取した栄養は、胃に入り、血気となって脾臓に蓄えられます。

そこで「衛気」を高めるには、栄養バランスの良い食事を、朝、昼、晩とそれぞれ定時に食べること。つまり「飲食に節度をもたせること」が求められます。

朝食には、適量の炭水化物のほか、卵や乳類がいいでしょう。昼食は、高タンパクの食事に野菜や果物を添えます。夕食は、野菜やスープなど、少なめの量にします。

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運動の必要性にもご留意ください。
ただし、漢方医学でいう「運動養生法」は、西洋人がジムへ行って筋トレをすることとは、全く目的が異なります。

漢方で推奨する運動とは、筋肉にダメージを与えたり、疲れ過ぎて気血の流れをわるくすることではなく、体内の気血が滞らないようにするための円やかな持続的運動です。

その説明に替えて、例え話を一つ、申しましょう。

「年老いた農夫が、広い畑を耕作しています。腰が曲がるほどの高齢で、遠目には男女どちらかも分かりません。腕も、もう枯れ木のように細くなっています。ところが、それでいて、土を耕す鍬の動きに無駄がなく、まっすぐに、疲れも知らず、どこまでも耕作していくのです」。

いかがでしょう。どんな運動であるか、皆様、ご想像いただけましたか。
この高齢の農夫は、都会のジムで筋トレはしていませんが、いたって健康なのです。

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「良い気持ち」も大切です。
「七情内傷」と言われています。「人間を揺さぶる七つの情が、内面を傷つける」ということです。

人は心配や不安が高じてくると、体そのものが傷つけられるという意味ですが、これは単に「ストレスが強くて胃潰瘍になった」という西洋医学だけの話ではありません。

漢方医学でいう「五臓」のなかで、感情の変化を最初に感じるのは肝臓です。
肝臓は、五行のなかの「木」であり、風の性質と言われています。風が吹くと木の葉が散るように、肝臓に動揺を与えるのです。

小さな悩みならば、肝臓に悪い影響を与えることはありません。ただ、大きなマイナスの感情は、まず肝臓を傷つけて、肝臓の気を滞らせることになります。

これが、やがて全身の不調につながるのです。肝気の不調は、すぐ脾胃(脾臓と胃)に影響して、そこの気も滞らせます。

これによって、腹部の膨満感、腹痛、食欲不振などが生じるため、気分が悪い時には、まず食事ができなくなります。そこで「食べなければ」と無理に食べても消化できず、かえって嘔吐感を覚える人が多いのはこのためです。

ご注意ください。このような状態のときこそ、人の体は免疫力が落ちています。

良い気持ちを保つことは、ウイルスの不安にかられないことでもあります。

静かに坐禅をして、気持ちを整えるのも良い方法です。あなたの「衛気」が高められ、免疫力アップにつながります。

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「良質な睡眠」をとりましょう。
人体は「小さな宇宙」です。それは、あなたの天空に広がる大宇宙に通じるものなのです。

人間の睡眠を見ても、太陽の運行と似ていることが判ります。太陽の昇りと沈みは、まさに規則的で、人間の体のリズムと同じではありませんか。

ところが現代人は、人体の正常なリズムを自ら打ち破ってしまいました。ですから現代は、昔はなかったような、数多くの奇病(現代病などとも呼ばれます)が発生しています。

これらの一部の病気は、病院でも治療できず、科学者も解明できていません。
一般的に「午後11時前に寝て、午前5時以降に目が覚めるのが良い」とされています。
漢方医学の考え方によると、午後11時から午前5時までは「人体の主要な臓器の修復時間」なので、人の生活がそれらの修復を妨げないようにするのです。

この時間に臓器が修復されなければ、血液が浄化されません。すると、その他の器官も修復されず、人体は老化して、病気になりやすくなるのです。

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今一度、申し上げます。

皆様のお体に「衛気」が充実したとき、それは如何なるワクチンよりも優れた強力な免疫力となって、皆様の命を守るはずです。

日本の皆様のご健康とご安寧を、台湾よりお祈りしております。

(文・舒栄/翻訳編集・鳥飼聡)

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