コーヒーをガーデニングのお助けアイテムにする4つの方法。

朝、ポットで入れたコーヒーで一日をスタートするのはとても気持ちがいいですよね。でも忙しいとコーヒーを飲み切れない時もありますね。しかしコーヒーを鉢植えに注いで肥料にすることはできるのはご存知ですか? また余ったコーヒーかすや賞味期限切れのコーヒー粉は、ガーデニングに使えるのです。ただ植物にダメージを与えないように、いくつかの点を注意します。

コーヒーを鉢植えに注ぐ際の最適な比率

余ったコーヒーを鉢に注ぐのは、すべての植物に適しているわけではありません。窒素を多く含むため、コーヒーは酸性を好む植物にのみ適しています。 室内植物は酸性を好む観葉植物が多いとはいえ、始めはコーヒーに馴染めるかどうかを確認することが大切です。葉や先端が黄色くなっている場合は、土壌が酸性に傾きすぎている可能性がありますので、コーヒーを薄めてからあげるとよいでしょう。

コーヒーを薄めてから鉢に注ぐ方が安全です。コーヒーを水で1:3の割合で割り、スプレーボトルに入れて葉や茎に直接吹きかけるか、肥料が乾いている場合は、余ったコーヒー水を直接注ぐことも可能です。

また、注意点としては、コーヒーに生クリームやミルク、砂糖などが加えられている場合は、花には使用しないようにしましょう。これは、糖分や脂肪分が植物に害を与え、害虫や悪臭を誘うからです。

コーヒーパウダーとコーヒーかすでは苗の育成効果に大きな違いがある

コーヒーのカスは通常、コーヒーを淹れるときに使うもので、ガーデニングに使うものではありません。しかし、コーヒーパウダーは賞味期限が切れたらゴミとして捨てるのではなく、ガーデニングに使うのも良いでしょう。しかしコーヒーパウダーはわずかな酸味しかないコーヒーかすとは異なり、酸味が強いため、コーヒーかすのようには使うことが出来ません。

また、コーヒーパウダーは酸度が高いだけでなく、カフェインも多く含まれているため、育苗や芽に使用すると成長が妨げられるため、使用しないようにしましょう。コーヒーパウダーはコンポストとして最適です。

コーヒーかすはガーデニングにも大活躍

数回の生育期間を経て、土壌は栄養分と有機物が枯渇します。土壌の肥沃度を回復させるには、有機肥料となるコーヒーかすなどの残材をうまく利用するとよいでしょう。コーヒーかすに含まれる窒素が土に放出され、土を豊かにしたり、ミミズや寄生虫を呼び寄せたり、ナメクジやカタツムリなどの害虫を撃退したり、さらにはカバー層の役割をも果たしたりします。

ただし、コーヒーかすを厚めに散布するのは避けましょう。1センチ以上になると、乾燥して水が流れ込まなくなります。 コーヒーかすは発酵時に熱を発生し、根を焼いてしまうので、根に触れないように、少量ずつ、植物の周りに均等に散布しましょう。余ったコーヒーかすは、コンポストボックスに入れることができます。

酸を好む植物、例えば、アジサイ、シャクナゲ、ツバキ、クチナシ、ブルーベリー、クランベリー、柑橘類、ニンジン、ダイコンなどは、コーヒーかすを特に好むが、トマトは適さない。 育てている植物の性質がわからない場合は、2カップのコーヒーかすに5杯の水を加えて一晩または数時間放置した後使用するか、コンポストとして使用した方が安全です。

コーヒーかすを堆肥化するにはコツがいる

肥沃な土壌の場合は、コーヒーかすを直接土に撒くよりも、まず堆肥を作る方が良いでしょう。 淹れていないコーヒーかすは酸性ですが、淹れ終えたコーヒーかすはあまり酸性ではなく、中性に近い傾向がありますがどちらも堆肥化に適しています。フィルターペーパーは、コンポストの一番下に埋めると早く分解され、一番上に置いておくと分解に時間がかかるので、コンポストにも利用できます。

コーヒーかすは茶色い色をしていますが、コーヒーかすには、約1.45%の窒素と、マグネシウム、カルシウム、カリウムなどの微量ミネラルが含まれています。堆肥が臭いと感じる場合は、乾燥した茶色い物質を加えましょう。堆肥が乾燥しすぎていると感じる場合は、前述のコーヒー水や普通の水を与えましょう。

堆肥化のためのスペースがあまりない場合は、コーヒーかすだけでも有機堆肥を作ることができます。コーヒーかすを天日で1週間、または密閉した袋に入れて天日で4時間以上発酵させてから、土に1:5の割合で均等に混ぜます。葉の成長時に使用するのに適しています。

(翻訳・清水慧美)