台北にある総統府の上部ではためく中華民国の旗(SAM YEH/AFP via Getty Images)

台湾、人材流出の防止に法改正 技術者は中国渡航前に審査必須

台湾政府は、中国にハイテク技術が渡ったり、人材が流出したりする問題に対処するため、関係者の出国手続きを厳格化させる。改定された条例によれば、公的補助金を受けた技術者や企業は、中国渡航前に申請が必要で、審査当局の承認を経なければならない。

台湾の対中国政策を担当する大陸委員会は8月21日、同委員会のホームページで「台湾地区與大陸地区人民関係条例」(両岸人民関係条例)の第9条と第91条を改正すると発表した。条例改正の公告期間は9月22日に終了。今後は立法院に提出し、審議入りする見通し。

改正内容によると、政府から一定基準の補助金を受け取り、国防、外交、科学技術、情報および大陸事務などの関連機関で国家核心技術に関わる技術者ら、民間団体、法人などは、中国渡航前に出国申請をしなければならない。申請後は内政部、国家安全局、法務部、大陸委員会および関連当局からなる審査委員会による審査・承認を受けることになる。

▶ 続きを読む
関連記事
元米陸軍兵のドゥアン・ルオユーが、中共にHIMARSなどの軍事情報を提供した罪を認めた。量刑は2026年12月の予定
中国共産党の工作員が、米AI「Claude」を悪用して法輪功学習者やNTD、宗教指導者らを組織的に監視していたことがAnthropicの報告書で判明。AIの安全対策をすり抜け、大量の調査調書を作成していた実態に迫る
中共の情報収集が、工作員中心から企業、ドローン、サイバー空間を利用する「分散型」へと広がっている。米国で相次いで明らかになった事例と、防諜当局が警戒する新たな情報網の実態を追う
米下院外交委員会の小委員会が、米国内における外国勢力の影響工作をテーマに公聴会を開催。中国共産党やキューバ、イランに関連する活動、ネビル・ロイ・シンガム氏をめぐる資金ネットワークを議論する見通しだ
ルビオ米国務長官は9月10日、南米3カ国歴訪の最終地ペルーでフジモリ大統領と会談した。麻薬対策や移民、貿易に加え、中共による南米での影響力拡大への対抗姿勢を示した