2006年、東京で開かれた拉致問題パネル展に参加する人々(KAZUHIRO NOGI/AFP via Getty Images)

北朝鮮拉致問題にどう取り組む… 自民党総裁選4候補の考え

自民党総裁選の4候補は20日、自民党本部で、党青年局・女性局主催の公開討論会に臨んだ。国の主要課題のひとつである北朝鮮による拉致問題の解決について、各候補者は対策を語った。このうち3氏は、日朝首脳会談の必要性を説いた。事件発覚からすでに40年以上が経つ今日、横田めぐみさんの父で、拉致被害者家族連絡会の元代表・横田滋さんが昨年他界されるなど、時間的余裕はなく、一刻も早い解決が急がれる。

高市氏は拉致問題を「最重要課題の1つ」と述べた。家族の高齢化を挙げて、時間的な猶予はないことを強調した。そして、「一対一の対談の場を作りたい」「乗り込んででもしっかりと話してくる」と述べ、北朝鮮トップの金正恩委員長との会談の実現を模索する考えを示した。加えて、拉致問題に関して国際社会への啓発が重要だとも語り、国際チャンネルを持ち多言語放送を実施する日本放送協会(NHK)による積極的な発信が必要だと述べた。

野田氏は、拉致問題が解決の糸口を見つけられないのは、日本の北朝鮮に関する情報収集能力の不足にあると指摘。直近でも9月に北朝鮮が発射した巡航ミサイルの情報も把握まで時間がかかっていると問題点を並べた。ミサイル発射の報を受けての緊急会議で、日本が米国や韓国からの情報に頼っていることを知った野田氏は、情報収集などのインテリジェンス能力の強化も拉致の解決につながるのではないか、との考えを示した。

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