アジア時間5日の原油先物は小幅に下落した。写真は2016年6月、米テキサス州フリーポートで撮影(2021年 ロイター/Richard Carson)

原油先物軟調、OPECプラスの増産拡大見送りで前日は急上昇

[東京 5日 ロイター] – アジア時間5日の原油先物は小幅に下落した。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が増産拡大に動かなかったことを受けて、原油先物は前日急上昇していた。

0054GMT(日本時間午前9時54分)時点で北海ブレント先物は0.03ドル安の1バレル=81.83ドル。米WTI先物は0.10ドル安の77.52ドル。前日はそれぞれ2.5%、2.3%上昇した。

OPECプラスは4日に開いた閣僚級会合で、日量40万バレルのペースで増産する現行の合意を11月も維持すると決定した。原油価格が年初から約50%上昇する中、米国やインドなどの主要消費国から増産幅拡大を望む声が上がっており、OPECプラスに圧力がかかっていた。ただOPECプラスは増産幅拡大には動かず、会合後に発表した声明で、日量40万バレルのペースでの増産というこれまでに合意された「生産調整計画を確認した」と表明した。

バークレイズのアナリスト、アマルプリート・シン氏は、OPECプラスの決定について「来年は余剰が見込まれ、主要産油国の生産能力が限定的であることを踏まえ、増産の緊急性を感じていないことを反映している」と指摘した。

前日の原油急上昇に関しては「7月の決定を再確認しただけということを考えるとやや行き過ぎに思える。市場がそれだけタイトだということだろう」とした。

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