溶岩が押し寄せたラ・パルマ島 奇跡的に助かった家の写真が話題

スペインの小さな島の火山が最近噴火し、島の何百もの家が破壊されましたが、1軒だけ無傷の家がありました。 この家は、「奇跡の家」と呼ばれ、注目を集めています。
 

ラ・パルマ島は、スペインのカナリア諸島北西部にある小さな島で、人口はそれほど多くありません。この島のクンブレビエハ火山が9月19日に噴火し、真っ赤な溶岩が空に上がりました。
 

火山からの溶岩は「川」を形成し、近くの村に流れ込み、途中で森や何百軒もの家屋が破壊され、何千人もの人々が避難を余儀なくされました。 また、火山からの灰の雲により、いくつかの航空会社がフライトを停止しました。
 

写真家が撮影したのは、溶岩に囲まれた家が奇跡的に生き残っている様子で、黒く焦げた近所の風景とは対照的です。 奇跡の家」はSNSでも話題になりました。
 

スペイン紙「エル・ムンド」によると、この家は引退したデンマーク人夫婦が所有しています。コロナ禍の発生以来、彼らは島に足を踏み入れていません。
 

夫と一緒にこの家を建てたエイダ・モニッケンダムさんは、デンマーク人夫妻から「今はここにいられないけれど、家が残っていることを知って安心した」と言われたようです。
 

この家がある村では、家の半分以上と学校が溶岩に飲み込まれていました。 モニッケンダムさんは、この家が誰にも看取られずにぽつんと建っているのを見て悲しくなりました。

9月19日の噴火以来、クンブレビエハ火山は溶岩と火山灰を噴出し続けています。カナリア諸島火山研究所によると、この火山の噴火は24日から84日続く可能性があり、火山の噴火が続くと溶岩流が押し寄せ、最終的には海に流れ込むとのことです。
 

過去3回のクンブレビエハ火山の噴火は、1971年に24日、1949年に47日、1712年に56日でした。

(翻訳 源正悟)