防衛省は19日、この日午前に北朝鮮が発射した弾道ミサイルについて、1発は潜水艦発射型(SLBM)の可能性があり、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したものとみられると発表した。写真は軍事パレードに登場したSLBM「北極星」。2017年4月、平壌で撮影(2021年 ロイター/Damir Sagolj)

北のミサイル、1発はEEZ外に落下 SLBMの可能性=防衛省

[東京 19日 ロイター] – 防衛省は19日、この日午前に北朝鮮が発射した弾道ミサイルについて、1発は潜水艦発射型SLBM)の可能性があり、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したものとみられると発表した。

最高高度は約50キロ、変則軌道で約600キロ飛行したと推定している。もう1発については分析中とした。

防衛省によると、北朝鮮は午前10時15分ごろ朝鮮半島東部の新浦付近から2発のミサイルを東方向へ発射した。

一方、韓国軍合同参謀本部(JCS)は、発射されたミサイルは1発としている。

日本政府は同日午後に国家安全保障会議を開催。その後に記者団の取材に応じた岸田文雄首相は、敵基地攻撃能力の保有を含め、防衛力向上のためあらゆる選択肢を検討することを確認したと明らかにした。

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