家の中で使っていない毛布などがあれば、猫が休めるように柔らかいクッションとして利用できます。何か所に置いてもいいでしょう。 (Photo/Shutterstock)
著作者 浴本凉子(動物病院・獣医師)

獣医師が教える!猫が健康で長生きするための10のポイント

いつ終わるかわからないコロナ禍の中、家で愛猫に癒やしを求める人も増えています。彼らの自由奔放な様子を眺めているだけで「一日の疲れが吹っ飛ぶ」という方もいるかも知れません。

そんな猫ちゃんだからこそ、健康状態には気をつけてあげたいものです。ただ具体的にどうしたらいいのという方もいるでしょう。この記事では愛猫が健康で長生きするためのちょっとした気配りをお伝えします。

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愛猫家にとって猫は家族同然です。健康で幸せな生活を送るために、以下の点に注意してください。

愛猫のいつもの場所の近くに水を置いておく

猫は意外と怠け者です。 居心地の良い場所を離れて、遠くまで水を取りに行かなければならない場合、多少喉が渇いていても我慢したがります。 水の摂取量を増やすために、猫が普段寝ている場所の近くに、水飲みボウルや水飲み缶を置きます。

外気に触れる機会を作ってあげる

猫は家の中では安全ですが、退屈もしていますし、時間が経てばストレスも溜まります。 猫が外の景色を見ることができれば、ご機嫌になりますよね。 また、外窓から脱走しないように対策できるのであれば、たまに窓を開けたり、ベランダに出したりして、外気に触れる機会を作ってあげると、猫の精神的な健康にもつながります。

猫を外気にさらすことは、猫の精神的な健康にもつながります。 (Gornostay/Shutterstock)


猫が快適に休む場所を何か所設定する

天候や愛猫の気分によって、愛猫が居たいと思う場所は変わってきます。 家の中で、猫が快適に眠れる場所や隠れることができる場所を何か所か用意しておきましょう。 一日の中で太陽の光が変化すると、家の中で太陽の光を浴びることができる場所も変わってきます。 猫が自由に動けるようにするには、ドアを少しだけ開けるか、猫用のドアを設置することが望ましいです。

また、猫は上下に動くことも好きなので、猫用のジャンプ台を置いたり、壁にウォールマウント・ラミネート加工を施してみたり、家具の置き方など、ちょっとした工夫によって、猫ちゃんをもっと楽しませてあげてください

愛猫が異物を飲み込んだり、食べたりするのを防ぐ

猫は興味のあるものを何でも噛みます。例えば、ひも、針、輪ゴム、薬などですが、これらのものは猫にとって危険なものです。 また、ユリ、水仙、アジサイ、ヒヤシンスなどの一部の植物は毒性があるため、猫には避けた方が良いでしょう。 最後に、猫は頻繁に毛を動かすので、家の中で使われているエッセンシャルオイルなどの香り製品は、少量でも毛に付着していると危険なので注意が必要です。
 

猫も熱中症になります。

猫が暑さを恐れるといっても、適温は人間よりも2℃ほど高いです。 冷房を強くかけすぎないように注意し、猫が冷房や扇風機の風を直接受けないような空間作りを心がけてください。 また、猫は熱中症のリスクがあるため、夏の日中に長時間一人で留守番をさせる場合は、直射日光が当たらない空間で飼うことを忘れないようにしましょう。

ペット用の暖房器具を使う

人間が使用している電気毛布や電気テーブルを猫と共有すると、火傷や脱水症状を引き起こす可能性があります。 また、電熱器を猫に近づけすぎると火傷をすることがあるので注意が必要です。 どうしても心配な場合は、電気製品ではなく、湯たんぽを猫のベッドに置いておくといいでしょう。

猫はとてもきれい好きなので、1匹の猫に対して、2つの トイレトレーを用意するとよいでしょう。 (Photo/Shutterstock)

トイレトレーの大きさと位置に気を配る

トイレトレーの大きさは、猫の体長の1.5倍が理想的です。 例えば、猫の体長が40~50cmであれば、1~1.5mのトイレトレーを選ぶとよいでしょう。 また、排泄は動物にとって最も無防備な時間ですので、トイレトレーは動物が安心できる場所に置いてください。

トイレトレーを清潔に保つ

猫は清潔好きな動物なので、少なくとも1日1回はトイレトレーを掃除することが大切です。 猫は、トイレトレーが汚れているために別の場所で排泄することを選択し、その結果、家具が傷ついたり、排泄を我慢して健康を害したりすることがあります。 また、猫の排泄物は非常に臭いので、トイレトレーは風通しの良い場所に置くことをお勧めします。

飼い猫に草を与える

猫草には食物繊維が含まれており、これが排便をスムーズにし、グルーミングによって消化管に溜まった毛玉を吐き出させる働きをします。 小麦若葉を与えることでも同じ効果が得られます。 ただし、草に興味のない猫もいますので、食べなくても無理に食べさせる必要はありません。

年に一度は健康診断を受けよう

猫は、飼い主が思っているよりも早く病気になることが多いものです。 定期的に健康診断を受けることで、早期発見・早期治療が可能になります。 健康な猫でも年に一度は動物病院に行って健康チェックをしなければなりません。 猫が高齢の場合は半年に一度の検診をお勧めします。 猫の健康日記は、お医者さんにアドバイスを求められたときに便利です。 


<この記事は「猫はこうして食べれば病気にならない:人気獣医師が飼い主のために贈る46の手作り生食、毎日の健康管理×アロパシー食×マスターとサーバントが一緒に食事、愛猫の長生きと幸せを手に入れよう!」から抜粋しています。AppleHouseが提供〉

(翻訳:井田千景)