ベルギー・ブリュッセルにある欧州委員会本部(Mark Renders /Getty Images)

EU、加盟国の内政を干渉する第三国に貿易制裁 リトアニアに圧力強化の中国を念頭

欧州連合(EU)は8日、域外の第三国がEU加盟国に対して経済的な報復措置を仕掛けた場合、これに対抗する貿易制裁を講じることを明示した。台湾と関係を強化するリトアニアに対して、経済的圧力を強めている中国当局を念頭に置いた動きだ。

EUの政策執行機関である欧州委員会が発表した導入案では、EU加盟国が域外の第三国から経済的圧力を受け、「合法な主権的政策に干渉された場合」、この第三国に対して追加関税を課し、EU市場へのアクセスを制限するなど、対抗措置を講じる。

欧州委員会のヴァルディス・ドンブロウスキス委員(貿易担当)は声明の中で、国際情勢が緊迫するする中、「貿易活動が武器化され、EUと加盟国は経済的な脅迫の標的となっている」と批判し、この導入案を通じて「EUは加盟国の利益を守っていくという明確なメッセージを発する」と述べた。

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