ウォレス英国防相は9日、ロシアのプーチン大統領に対し、ロシア軍がウクライナに侵攻した場合には長期的に深刻な結果を招くと警告した。写真はウォレス英国防相。8日撮影(2021年 ロイター/Ritzau Scanpix)

ロシアのウクライナ侵攻「深刻な結果招く」、英国防相が警告

[ストックホルム 9日 ロイター] – ウォレス英国防相は9日、ロシアのプーチン大統領に対し、ロシア軍がウクライナに侵攻した場合には長期的に深刻な結果を招くと警告した。

「ロシアがウクライナの主権を脅かすような行動をとれば、深刻な結果を招くだけでなく、ロシアにとっても長期的な影響を及ぼす」と指摘。プーチン大統領に対し、ウクライナ周辺での致命的な戦争につながりかねない行動から身を引くよう求めた。

また、ロシアが北大西洋条約機構(NATO)に囲まれているという話は「ナンセンス」とし、「ロシアの国土のうち、NATO加盟国と接しているのは6%に過ぎない。これではNATOに囲まれているとは言えない」と述べた。

その上で「NATOは防衛同盟であり、それは設立条項にも記されている。攻撃された場合に自国と加盟国を守るためだけに存在している」とした。

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