ウクライナ国家安全保障・国防会議(NSDC)のオレクシー・ダニーロフ書記は15日、今月7日の米ロ首脳会談後もロシアがウクライナ国境付近から軍部隊を撤退させていないと明らかにした。写真はダニーロフ書記(2021年 ロイター/Valentyn Ogirenko)

ロシア、米ロ首脳会談後も国境付近の軍維持=ウクライナ高官

キエフ 15日 ロイター] – ウクライナ国家安全保障・国防会議(NSDC)のオレクシー・ダニーロフ書記は15日、今月7日の米ロ首脳会談後もロシアがウクライナ国境付近から軍部隊を撤退させていないと明らかにした。

ダニーロフ書記はロイターのインタビューに対し、ロシアはウクライナとの国境付近になお9万2000人の軍部隊を集結させているとし、米ロ首脳会談後も「何の変化もない」と述べた。

その上で、ロシアがウクライナを侵攻するには少なくとも50万─60万人の軍隊が必要になるとし、現在の規模を踏まえると「直ちに侵攻するには十分でない」と指摘。ロシアが侵攻に十分な軍を国境沿いに集結させるには24時間以上かかるとの見方を示した。

米国のバイデン大統領は7日に行ったロシアのプーチン大統領とのテレビ電話形式での会談で、ロシアがウクライナを侵攻すれば西側諸国は「強力な経済措置」などで対抗すると警告。これに対しプーチン氏は、北大西洋条約機構(NATO)が東方に拡大しないよう保証を求めた。

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