日本の農産物・食品輸出額が初の1兆円超え 主力は酒類・牛肉
政府は16日、2021年の農林水産物・食品の輸出額が初めて1兆円を突破したと明らかにした。米国やアジアの需要回復が追い風となり、品目では牛肉や日本酒などが牽引した。2030年に輸出額を5兆円にする目標に向けて政府は輸出増加に向けて注力するとともに、日本産農産物輸入に対する規制撤廃の働きかけを続ける。
財務省が16日に発表した11月の貿易統計(速報値)によると、野菜や果物などの食料品は前年同月比18.5%増の899億円だった。1〜10月の輸出額9734億円と合わせると1兆633億円になる。松野博一報道官は16日の記者会見で「海外市場を取り込むことで農林水産業の成長産業化を図り、地域経済を活性化していきたい」と述べた。
政府統計によれば、1~10月は日本酒・ウイスキーなどアルコール飲料、清涼飲料水、醤油や味噌などの「加工食品」、牛肉、ホタテ貝が多く輸出された。
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