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全ては神々の按配のもとに

宋の時代、湖州安吉(現在の浙江省)に沈持要という誠実で高潔な人物が住んでいた。紹興14年(西暦1144年)、沈持要は親戚の范彦輝を訪ねて都の臨安に行った。范彦輝は、国子監(最高学府)の試験官であった。親族は、沈が正直で誠実で、優れた才能を持っていることを知っていたので、彼を助けようと、今年の秋の試験を受けるよう申し入れた。

沈持要は名声や財産を気にしない人だったので試験を受けたくなかった。しかし、親戚はどうしても助けたいと言い、本人に内緒で受験のための手続きをすべて済ませ、湖州へ戻って現地で受験をするようにとお金を渡してくれたのだ。沈は、「どうしても試験を受けたくない。もし湖州まで戻って受験する気があるとしても、今からではもう遅い」と断った。沈の親戚達は本人が頑固に拒む為どうすることもできなかった。

その夜、寝て間も無くして、大きな背の高い神々がやってきて、「ここはお前の住むところではない、帰りなさい、さもなくばお前に害が及ぶぞ」と大きな声で叫ぶ夢を見たそうだ。夢から目覚めた沈は、すぐに体が重病にかかったような気持ちの悪さを感じた。

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