(Shutterstock)

全ては神々の按配のもとに

宋の時代、湖州安吉(現在の浙江省)に沈持要という誠実で高潔な人物が住んでいた。紹興14年(西暦1144年)、沈持要は親戚の范彦輝を訪ねて都の臨安に行った。范彦輝は、国子監(最高学府)の試験官であった。親族は、沈が正直で誠実で、優れた才能を持っていることを知っていたので、彼を助けようと、今年の秋の試験を受けるよう申し入れた。

沈持要は名声や財産を気にしない人だったので試験を受けたくなかった。しかし、親戚はどうしても助けたいと言い、本人に内緒で受験のための手続きをすべて済ませ、湖州へ戻って現地で受験をするようにとお金を渡してくれたのだ。沈は、「どうしても試験を受けたくない。もし湖州まで戻って受験する気があるとしても、今からではもう遅い」と断った。沈の親戚達は本人が頑固に拒む為どうすることもできなかった。

その夜、寝て間も無くして、大きな背の高い神々がやってきて、「ここはお前の住むところではない、帰りなさい、さもなくばお前に害が及ぶぞ」と大きな声で叫ぶ夢を見たそうだ。夢から目覚めた沈は、すぐに体が重病にかかったような気持ちの悪さを感じた。

▶ 続きを読む
関連記事
腹部マッサージは、腸の緊張をほぐし蠕動運動を促すことで便秘を大きく改善するという研究結果が報告されています。1日15分で排便回数の増加、膨満感や不快感の軽減が期待でき、下剤の代替としても有望。正しい方向と圧で行うことが重要です。
青・黄・茶色…色と斑点で変わる「バナナの健康効果」。腸活・エネルギー補給・体調不良時まで、熟度ごとのメリットを知れば、今日の1本がもっと賢く選べます。
レタスが「6週間も傷まない」驚きの保存術とは?お酢洗いから水切り、容器選びまで、専門家が教える長持ちテクで毎日のサラダがもっと快適に。
研究では、生物学的年齢は生活習慣によって変わることが判明。運動、食事、睡眠、喫煙・飲酒の回避、ストレス管理の5つを改善するだけで、老化を遅らせ、寿命を延ばす可能性が示された。習慣の見直しは何歳からでも効果があるという。
初めての心不全・脳卒中の影に、実は99%以上が共通の4つの兆候を抱えていた――最新研究が示した「見逃しやすい危険信号」と、予防のために今すぐ見直すべき生活習慣をわかりやすく解説します。