新鮮な魚介類が安い!美味しい!台湾 高雄茄定の魚市場【ディープな台湾探見】

高雄市北西の海外沿いに位置する茄定(かてい)は台湾で有名な漁村です。二仁渓と阿公店渓の川口と海域の境界により形成されている感潮域のため、ここは台湾最大級のボラ生産地だと言えます。

茄定が台湾語でcatiaと呼んでいるのは、昔、台湾原住民の一つである平埔族がここには魚が多い場所という意味で、その発音に近い言葉をつけたからです。

近海漁業及び養殖漁業が発達しているため、茄定漁業協同組合連合会の直販センターが近隣の魚市と連携しており、現在の興達漁港、埠頭などが備えられた人気の新興観光スポットに発展しました。

これから現地スタッフがお薦め定番スポットから穴場グルメまで、茄定、興達観光魚市場で訪れるべき観光地をご紹介します。

興達漁港と言ったら、水揚げされる新鮮な魚介類です!ここはお手頃価格で旬の新鮮な魚介を手に入れられるので、休日になると大勢の客で賑わい、魚市場で競り側と売却側(漁師の資格持ち)両方の威勢良い声が場内に響き渡り、活気に溢れています。

日本では有名な豊洲市場で、見学者通路より卸売場の様子を見学できますが、ここでは一般の人々も直接、競り買いに参加できます。買い手がそれぞれ激しく競売していて、120元でこんなにたくさんの地魚をゲットすると、本当に嬉しいですね。

みなさんもここの魚競り場で新鮮な魚介の競買を体験してみませんか。あの現場の興奮、緊張感、最後に狙った物を手に入れた一瞬の楽しさは一生忘れられないでしょう。

魚市を出て、何十軒の出店が両側並みのバザールへ進んでいくと、獲れたての地魚、飛び跳ねるくらいのオニテナガエビのほかに、カラスミ、珍味などの干物、カジキ肉を練った竹輪、作りたてのサバヒー(虱目魚)ボールなどが販売されています。

ある出店では揚げシシャモから、厚切りのカラスミ串、調理済みの蛸、海老などが豊かに並び、どれも試食できます。太っ腹ですね。新鮮な素材ばかり使っているため、噛むとぷりぷりした歯ごたえと、海鮮本来の甘さを味わうことができます。

焼き牡蠣を食べに集まる人々も見えます。焼き牡蠣は新鮮で、ボリューム満点で、安くて美味しい。とてもお得です。大満足だと、お客からも高く評価されています。

台湾料理10選の一つとして知られるカラスミはボラの卵巣の塩漬けで、乾燥された高級珍味です。

このカラスミには真空パックが使用され、新鮮で、おいしく、手頃な値段で、おみやげには最適です。これらのカラスミは重さ、サイズ、形、色、ツヤ、透明感、養殖か天然かでいろいろ選べます。

さて、興達港の幸が揃う観光魚市場の近くにある海鮮レストランに来ました。ここには新鮮な海鮮グルメがたくさんあります。これを食べずには帰れません

まず、ボラの故郷、茄定の川口、内海で生息し育った天然ものの焼きカラスミ、ボラ砂肝の台湾風の塩揚げ「鹹酥烏魚胗」に、殻が変わる前のカニ味噌エキスが春雨によくしみて良い味を出している「處女蟳粉絲煲」、肥えて食感のいい「大白蝦」、ウグイを醤油、砂糖などの調味料で煮詰めた「紅焼石斑魚」、珍しい超特大のゆでイカで、レモン汁のタレをつけて食べる「檸檬花枝」、ティラピアの改良種の魚皮でコラーゲンがたっぷりの「台湾鯛魚皮」、さっぱりしたスギ・スープで、魚肉に脂がしっかりのり、歯応えもある「海鱺湯」など、これらの超豪華なオリジナル海鮮グルメには、皆さん何度も美味しいと舌鼓を打つでしょう。

ボラ砂肝と言うと、多くの人はあまり聞き慣れないと思いますが、地元の人々はこれをおやつとして食べています。塩揚げ砂肝の筋を細かく剥き食べるもので珍しいですね。

さあ海鮮グルメを満喫した後は、ティータイム時間です。整備された魚市場内に明るく綺麗なコーヒーショップもありますよ。潮風気持ちがよく、のんびりとして漁船の出入りを眺めながら、午後の時間を過ごすのは、また格別な経験です。

海辺近くの「情人碼頭」はゆっくり散歩したり、夕日を眺めるのにオススメの場所です。海面の上に建てられた埠頭は、その外観がまるで大船のような「海上劇場」にデザインされ、建物の上にある2本の白い尖塔は、まさに出帆して遠くへ航海しようというイメージです。海の雰囲気でいっぱいで、家族や恋人同士や夫婦が写真を撮ったりしていて、ここは思い出に残る旅行先、デートスポットです。

「海岸の市場」の興達漁港では、絶えず観光客が海鮮を買いに訪れ、海の民である地元の人々も美味しい海の幸でもてなしてくれます。またここでは獲れたての魚市や、出来立ての魚介類の出店、手頃な海鮮メニューが食べられる食事処なども集まっています。港町ならではの海が見える美しい景色と、ロマンチック情緒漂う雰囲気がミックスされた魅力があふれる町・茄定の興達漁港を楽しみに来てみませんか。この漁港の風景、四季の味覚を存分に味わいましょう。

――新唐人亜太テレビ局ネットより転載

(翻訳編集・蘇燕)