感染力が強い新型コロナウイルスのオミクロン変異株が主流になった欧州で、大勢の人が隔離を余儀なくされる中、医療現場に加え、警察や消防のほか、学校などで人手不足が深刻化している。写真は2021年12月撮影(2022年 ロイター/Jiri Skacel)

オミクロン拡散の欧州で人手不足深刻、隔離措置緩和で対応

[マドリード/プラハ 10日 ロイター] – 感染力が強い新型コロナウイルスオミクロン変異株が主流になった欧州で、大勢の人が隔離を余儀なくされる中、医療現場に加え、警察や消防のほか、学校などで人手不足が深刻化している。

英仏のほか、スイススペインベルギーなどは人手不足解消に向け隔離期間の短縮などで対応。ワクチン接種が進んだこともあり、オミクロン株は感染してもこれまでの変異株ほど入院患者の増加につながらないことがデータで示される中、各国政府は隔離措置の緩和に動いている。

この日はチェコも、新型コロナ検査で陽性反応を示した医師や教諭らに対する制約を緩和すると発表した。

スペインでは7日、人口10万人当たりの新規感染者数の14日平均が2723人と過去最多を記録。隔離が必要な人が増えたことで、ほぼ全ての産業分野で働き手が不足している。

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